prologue

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だが現実はそんなにうまく行くはずもなく、49日なども終わって墓も立った。 早苗がもう学校に行く時期になってもまだ、就職先を見つけてなくて未だに求人誌を読みあさっている俺…… 過ぎている時間だけがいつも変わらない。 「はぁ~…」 何回ついたかわからない溜め息をまたつく。 見つからないものだな… アルバイトばっかりで全然、正社員募集なんてない。 ましてや最近の異常なほどの不景気に加え俺は高校中退の身、雇ってくれる可能性は非常に低い。 そうだ! とりあえず結構遺産もあるし、この一年はバイトして過ごすか! こんな不景気じゃあどうせ正社員になれないし
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