prologue

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俺は警察に行ったその日のうちに通っていた高校に退学届けを提出しに行った。 勉強?そんなものなんとかなるさ。 というよりこれ以上必要ないと思う。 高校の職員室は先生方に事情がもう伝わっているらしく、何か妙に重苦しかった。 退学届を出すと校長先生はなかなか受け取らず、成績優秀だったからだろうか俺は奨学金の話持ち出されたが、もちろん断った 。 そこまでして通う価値はこの高校にないと感じたからだ。 この高校は県内ナンバー1の公立高校で皆、勉強第一って感じで近寄りづらく友達と呼べる友達はあまりいなかった。 それだけが理由じゃないのだが、とりあえず高校には行きたくなかった。 一番の理由はたぶん… 同情されたくなかったんだと思う。 いや… …なんでもない そして… 誰にも言わず、その高校を辞めた…
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