7人が本棚に入れています
本棚に追加
向日葵は、ただ真っ直ぐにアパートに向かって 歩いていた。
まさか、後ろから 翔がついてきているとは知らず…… 。
///////////
一方の翔はというと、向日葵を見失わない程度の距離を空けて、後をついて歩いていた。
『でもなんで、こんなとこにいる??///』
しばらくすると、向日葵らしきその女は 小さなアパートへと入っていった。
翔は、見えない位置から その様子を伺うことにした。
『俺、ストーカーかよ……。』
向日葵は、その2階建ての小綺麗なアパートの、2階の一番奥の部屋の前で立ち止まった。
どうやら、そこが 女の部屋らしい。
女は、鍵を開けて 中へと入っていった… 。
『あそこに済んでるのか?
でもここ、どうみても1Kだろ? 両親はどうしたんだ??』
翔は、頭の中を?でいっぱいにしながら、アパートへ近づいていく。
そして、2階へ上がる階段を登っていった。
気が付くと翔は、さっき、向日葵らしき女が入っていった部屋の前まで来ていた。
心臓が物凄い早く波打っているのがわかった。
インターホンの上の名前を確認した。
!!!!!!///////////
「相田??……… あっ!!//」
思わず驚いた翔は、大きな声を出してしまった。
翔は、慌てて引き返した。
アパートから走り去り、また来た道を駅まで向かう。
『向日葵は確か…… 、苗字 高田 だったはずだ… 。
やっぱり、人違いか?
別れたのが10年前…… 俺の見間違いかよ… 。
一体 何やってんだ… 。//』
翔は、そう思いながら 駅までとぼとぼ歩いて帰った。
おもむろに、ズボンのポケットから携帯を取り出してプッシュした…… 。
翔「あ、俺だけど。
さっきはわりぃ。用事なんでもなかったんだ。
今から そっち行くわ。
じゃあな…… 。」
そう一言電話を済ませると、また反対方向へ来た道を戻っていった。
女が待つ、部屋へ…… 。
―――――――――………
最初のコメントを投稿しよう!