プロローグ

4/4
前へ
/25ページ
次へ
  ・・・・・・・・・     帰り道。     今日も、いつも遊ぶ公園に2人は来ていた。     そこまでは、いつもの毎日と何ら変わりなかった…… 。       ブランコに座る2人。   ふいに、向日葵が話し始めた。     向日葵「翔… 。わたし……。 引っ越しすることになったんだ… 。」   翔「えっ?!…… 。」   向日葵「お父さんのお仕事なんだって…… 。」   翔「うそ……。やだよ… 。 …… ぐずっっ…。」   向日葵「翔!泣くな!男の子でしょ? 大きくなったら、わたしを守ってくれるんじゃないの?!」   向日葵は、思わず大きな声で叫んだ。     翔「だって…… 、ぐすっ… 。 向日葵がいなくなったら…、 僕 嫌だよ…… 。//」   向日葵「何言ってるの?! 一生会えない訳じゃないんだよ。 外国に行く訳じゃないんだよ。 ……… もう…… 。」   翔「だって… 。 寂しいよ…… 。ひっく…… 。//」   向日葵「ばか! 翔の 弱虫!! わたしがいなくなったら、また あいつらのいいなりになるの? またやられるつもりなの? 強くなるって、約束したでしょ?」   翔「… ぐすっ…… 。 うん…… 。」   向日葵「翔が 大きくなって、いつかわたしを守れるくらいに強くなったら…… 。//」   翔「強く…… なったら?……」   向日葵「… 結婚しよ…… 。」   翔「うん…… 。 向日葵 約束だよ?」   向日葵「うん…… 。 約束。」       2人は、小指と小指で指切りをした……。     そして、1週間後…… 。   向日葵と 家族は引っ越して行った… 。     『いつか、結婚 しよう…』   の 約束を胸に…… 。     ///////////     向日葵 ・ 翔 8歳の春 だった…… 。     ―――――――――― ―――――――― ―――――…    
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加