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帰り道。
今日も、いつも遊ぶ公園に2人は来ていた。
そこまでは、いつもの毎日と何ら変わりなかった…… 。
ブランコに座る2人。
ふいに、向日葵が話し始めた。
向日葵「翔… 。わたし……。
引っ越しすることになったんだ… 。」
翔「えっ?!…… 。」
向日葵「お父さんのお仕事なんだって…… 。」
翔「うそ……。やだよ… 。
…… ぐずっっ…。」
向日葵「翔!泣くな!男の子でしょ?
大きくなったら、わたしを守ってくれるんじゃないの?!」
向日葵は、思わず大きな声で叫んだ。
翔「だって…… 、ぐすっ… 。
向日葵がいなくなったら…、 僕 嫌だよ…… 。//」
向日葵「何言ってるの?!
一生会えない訳じゃないんだよ。
外国に行く訳じゃないんだよ。
……… もう…… 。」
翔「だって… 。
寂しいよ…… 。ひっく…… 。//」
向日葵「ばか! 翔の 弱虫!!
わたしがいなくなったら、また あいつらのいいなりになるの?
またやられるつもりなの?
強くなるって、約束したでしょ?」
翔「… ぐすっ…… 。 うん…… 。」
向日葵「翔が 大きくなって、いつかわたしを守れるくらいに強くなったら…… 。//」
翔「強く…… なったら?……」
向日葵「… 結婚しよ…… 。」
翔「うん…… 。
向日葵 約束だよ?」
向日葵「うん…… 。 約束。」
2人は、小指と小指で指切りをした……。
そして、1週間後…… 。
向日葵と 家族は引っ越して行った… 。
『いつか、結婚 しよう…』
の 約束を胸に…… 。
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向日葵 ・ 翔 8歳の春 だった…… 。
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