3/6
前へ
/25ページ
次へ
  向日葵は、高校の卒業式を済ませると、早々に引っ越しをした。       一通りの片付けが済んだ向日葵は、最寄りの駅まで母を見送ることにした。       向日葵母「ちゃんとご飯食べるのよ!」   向日葵「大丈夫だって。 今までだってほとんど私が作ってたじゃない?//」   向日葵母「ま、それもそうね… 。 あと、ほら…… 。」   向日葵「なに…… ?」   向日葵母「男の子には気を付けるのよ?」   向日葵「あのね~。 一体、何をどう気を付ける訳? もう、18なんだから分かるわよ!」   向日葵母「そうね…… 。 あと…//。」   向日葵「はいはい、ちゃんと電話します。 気をつけて帰ってよね。 お母さんこそ、1人で大丈夫なの?」   向日葵母「私はこう見えても、もう大人よ…。向日葵はまだまだ、子供よ。 あ~、やっぱり泊まっていこうかしら?」   向日葵「なに言ってるの? 明日もお客さん来るんだから頑張んないと! あ、ほら電車が来るよ。 …… どっちが子供なんだか…… 。」       どちらかというと、間違いなく 向日葵の方が大人っぽい。     向日葵の母は、そんな向日葵だからこそ、花屋さんをする気になったし、独り暮らしも許せたのだから…… 。     向日葵にしたら、本当 心配性な母親である。     でも、そんな2人はとても仲良し親子なのだった… 。     …………   向日葵母「わかったわ… 。 じゃあね。」   向日葵「はいはい、またね。」     母を乗せた電車は、発車した。     ・・・・・・・・・・     向日葵「さて、帰ろっと…… 。」     向日葵は、電車をホームから見えなくなるまで見送って、振り向いた。     /////////////!!!!!!!!!     ドンッッ!!!        /////////////////////      
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加