第一話『当たり前の日常』

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ふぅ…と溜め息をつきながら荷物を部屋のベッドに適当に放り投げる。 「疲れたぁ~」 本当に疲れた……(色々な意味で)。 もうこのまま寝てしまおうかとも思ったが、風呂に入らないとバイト先の揚げ物やら酒の匂いが身体に染み付いて取れないのを思い出した…。 現在時刻AM3:32 大半はプロレスのせいだと思うが、かなりの時間だ。 俺はかなり焦り、 「やっべ!…風呂炊き直さなきゃ入れなくないか!?」 ガバリとベッドから起き、一階の風呂場へと直行する俺…。 ガラガラッ 扉を開けて狭くも広くも無いバスルームの湯舟に恐る恐る手を入れてみる…。 ここでギャグ漫画とかなら「つ、つめてーー!」 とかなんとか言って焦りまくるところだ……が、 しかーし!! 「ん~…生暖か~~い♪」 ハイ、お約束です。 入れそうだけど…入ると風邪引くかも~…くらいの温度…。 でも入りたい! 匂い取りたい! さっぱりして寝たい! 様々な欲望が俺の頭の中をぐるぐるぐるぐるとまわりだす。 意を決して服を脱ぎ、洗濯機に服を投げ入れて湯舟に突入する俺。
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