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パンツ一丁の俺は覚悟を決めた…。
部屋までの距離…
約15メートル。
身を守る物はバスタオル一枚と、パンツだけ…。
決死の覚悟の俺は脱衣所の扉を勢いよく開け、2階にある自分の部屋へ走り出す!
自分が予想していた以上に気温による体温の低下が激しい!
「行けるか!?」
「いや!行くしかない!」
自分に自問自答しつつも走りつづける…
最初に通路右手にある階段を登る…
あと8メートル…
…7メートル…
6メートル……あと少し!
もう自分の部屋に着いたも同然!
そう確信して気が緩んだ時には、大体…いや、ほぼ間違い無く“罠”か“落とし穴”が待ち受けているものである…。
俺の部屋の手前、あの癒衣姉の部屋の扉が突然、勢い良く俺に向かって来るではないか!?
当然、避けれずに全力疾走で扉に激突する。
…パンツ一丁で。
その様子を見てか見ないでか癒衣姉は一言…
「ん~…トイレぇ」
完全に床に倒れた俺をシカトして一階のトイレにいく様子…。
全くと言って良いほどの想定の範囲外…
床に倒れた俺はホフク全身の様に、痛み冷め行く身体を引きずりながら、やっとの思いで部屋に着いた。
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