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正午0時00分。
彼女は木彫りのベンチに腰掛ける。
本を広げ、髪をかきあげ、何かを待つように時計を眺める。
彼女の横には必ず一本の傘があった------------------------------------
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『チキンフィレオとハンバーガー』
男が慣れた手つきでハンドルを回すと、商品の受け渡しの場所へと車を滑らした。
『お待たせいたしました。2点で320円になります。』
男は財布から500円玉を取り出し、店員に渡しす。
『ありがとうございます!又お越し下さいませ~。』
店員の甲高い声。
それに比例するように、男のテンションも上がっていく。
明日もきっと来るんだろうな、と思い男は笑った。
男の名前は、阿部 保(アベ マモル)。職業はサラリーマン。趣味はお節介。現在のマイブームは……‥‥彼女と昼を過ごす事。
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