~ 想い出 ~

2/2
前へ
/46ページ
次へ
君は覚えていますか? 二人で歩いた あの道を? 木枯らしの吹く寒い夜に 僕にそっと寄り添う君… 僕の中では今も鮮明に輝いています 君は寒いのが苦手で… 寒い寒いとふてくされていましたね 愛しい君… 何故こんな結果に成ったのでしょうか? 君は僕の元から去って行った… 『嫌なところがあったのなら 直す』と 情けなくも すがりついた僕に 君はただ ただ笑って言った… 『貴方は優しすぎるのよ』 僕には意味が分からなかった… 優しさが罪だとでも言うのでしょうか? 優しさは人を駄目にするのでしょうか? 優しさが罪だと言うのなら 君が囁いた愛の唄は? あれも罪ではないでしょうか? 僕には痛い程優しく響きました… 本当に痛い程… 痛い… この胸が… 痛い…
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加