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腹が減った。
情けなさに脱力して、冷えきった床へ背中を預けながら数ミリだけ唇の端を引き上げてみる。
「笑う」に似た行為を模してみようとするものの、本質的なそれとは遥かにかけ離れた筋肉の動きをするだろう顔面がどれほど醜いかをイメェジして、やめた。
見た目や外側から入ってみても、成し遂げられないことは多々ある。むしろそういうことの方が多いに違いない。
現に僕は一切合切を捨てて終わりにしようと決断し、過ぎ去った思い出をぼんやりと頭に描きながら少しずつ少しずつ消えていこうとしている筈だった。
生来の臆病さと怠慢さから、痛みも何もなく、準備も必要とせず、努力も練習もいらない方法――食べないでじっとする、を実行していた。
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