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証言を記録する時間は、正直言ってかなり長いです。
昼間に痴漢に遭い、交番→警察署と移動、帰りは夜九時頃になりました。
それでも、痴漢を野放しにするよりは、警察に協力して色々はっきりさせておいた方が絶対に良いです。
私は大学に行く予定だったのですが、警察から大学側に連絡して頂けました。
「痴漢に遭って」というストレートな言い方ではなく、「電車内で犯罪に遭った」というように暈かして伝えてくれたようです。
証言の記録中、鑑識の方から私のDNAを採取されました。
ホッペタの内側にヘラのような器具をこすりつける方法です。多分、理科の教科書とかに載ってます。
これは、タイツに付いたDNAを、私のものとそうでないものに区別する為です。
私のはタイツに付いてて当たり前なんですが、もしタイツに痴漢のものが付着していた場合、証拠になるわけです。
証言を取り終わり、痴漢と思われる人物の顔の確認に行きました。
直接対面する事は無く、マジックミラー越しに確認。
角度的に顔が見え辛かった為、警察の方に言うと、その方が痴漢の居る部屋に行って、それとなく顔がこちらに向くよう仕向けてくれました。
間違いない、という事で、個室に戻って証言内容の記録の確認をし、翌日の実況見聞の打ち合わせをして帰宅。
帰宅する前に、今後の調べ等で、私は痴漢と直接接触しなければならない事があるのかどうかを聞きました。
もしそういう事があるならすごく嫌(マジックミラー越しでもかなり嫌悪感がありました)なのですが、その点は大丈夫でした。
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