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「…うん。私もそう思う」
レイセンは目の前の地球から視線をそらさずに言う。
シェイドはそうか。と呟き、再び目の前の地球を見つめた。
そしてしばらく二人は黙り、地球を見つめ続ける。
「どうだレイセン。
もう気持ちは収まったか?」
しばらくしてからシェイドがレイセンに聞いてきた。
そごでレイセンは自分がさっきまで気を落としていた事を思い出した。
目の前の地球に見とれていてすっかり忘れていたのだ。
「うん…」
レイセンは控えめにそう返事をする。
「そうか。なら良かった。
後はレイセン。お前がきちんと豊姫に謝れ。
きっと許してくれる」
シェイドはまたレイセンの頭を撫でた。
「宮殿の近くまで送っていってやる。
行くぞ」
シェイドの言葉にレイセンは頷き、後から着いて行こうとした。
「…!
伏せろレイセン!」
突然、シェイドが何かに気付いたかのように大声を上げた。
レイセンは何が何だか分からず、その場にしゃがみ込む。
直後、シェイドの体を無数の銃弾が貫いた。
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