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ここに来るまでの道中ですっかり泣き止んだレイセン、落ち着きなく向かい側の椅子に座っていた。
「とりあえず今は良いから後で何があったか話してくれないか?」
何があったか分からないとこっちも対処が出来ないと言うシェイドにレイセンは静かに頷く。
そして二人の間には沈黙が流れた。
「………桔梗」
沈黙をやぶるようにボソッと呟くレイセン。
「何だ?」
シェイドはその声がよく聞こえなく、シェイドは聞き返した。
「貴方の髪や服の色ね、前地球に生えてる植物の本で見た『桔梗』って植物に似ているの」
そしてレイセンは何かを思い付いたように手を叩いた。
「そうだ!
貴方に『桔梗』って言うあだ名付けてあげる!」
「はぁ!?
そんな女みたいなあだ名嫌だから断らせてもらう!
ネーミングセンスないなレイセン。」
「だって全身桔梗色何だもん。そんな姿している貴方の方が悪いわ。
桔梗、似合うよ」
「納得がいかない」
シェイドは桔梗というあだ名が気に入らず仏頂面になる。
「という事で桔梗に決定!
桔梗、よろしくね!」
「どういう事でだ」
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