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そして僕は石原さんを見送った。
「・・・・・・・・浮気かぁ」
石原さんの背中を見ていたら、なんだか申し訳なくなって無意識に呟いていた。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「先生、長いです。わざわざ息継ぎしてまで笑う必要もありません」
僕を事務所で待っていたのは、先生のウザったい高笑いだった。
「いやいや、これが笑わずにいられるかね、ワトソン君」
「だったらそんな棒読みな笑いにしないでください。文面にしたらヤンデレですよ」
「どんな風にデレようか」
「デレた瞬間刺します」
「ツーン」
「刺します」
「どうしろと言ってるんだ?その前にとりあえず万年筆は置きなさい」
「・・・・・・・・仕方ないですね」
「まったく、君に万年筆を持たせたら大変なことになるな」
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