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「ったく、オレらのおかげで事件解決、誘拐されてた女の子も無事助かったってのに」
タバコをくわえ、悪態をつく。
「全くだ。」
レイナスはようやく食べ終わったのか、今度はコーヒーを手に取る。
二人して釈然としない顔でイライラとしていた時。
レイナスは見知った顔を店内で見つけて勢い良く立ち上がった。
「シェーマスさん!」
レイナスの視線の先には背は低めだが体格のいい中年男とアオイたちより少し年上くらいの黒髪の青年が彼らの方に歩いてきていた。
「アオイにレイナス。久しぶりだな」
体格のいい男、名をシェーマス・スミスという。
「お前ら二人また減給だってな。懲りないね」
溜め息をつきながら言ったのは、フェイト・エキュール。
二人が働く特殊一課の上司と同僚だ。
「帰ってきてたんだな。あっちはどうだった?」
アオイは目を輝かせて二人を見つめる。
そう、シェーマスとフェイトは長期任務でシェラトンから200キルメルト離れたナスクに行っていたのだ。
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