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夜の森はとても不気味で
月がとてもまぶしかった。
「お姉ちゃん、何処行くの?」
姉に手を引かれ歩く女の子。
その名はアリス=プレザンス=リデル
この世界の主人公的存在。
ここはアリスがいて成り立つ世界 。
ここの住人はアリスを好み愛している。
「ん?秘密」
「なんで秘密なの?」
知りたがりやなアリス。
「あと少しでつくからそれまでのお楽しみよ」
言おうとしない姉。
「んふふ♪なんだろな~」
期待を膨らませるアリス。
「とてもステキな場所よ」
「ステキな場所?」
「そうよ、ほらついた」
そこは大きな穴のある開けた場所。
皆が行ってはいけないと言っていた場所。
「わーおっきな穴」
好奇心から覗き込むアリス。
「ね、お姉ちゃんここがステキな場所?」
「ええ」
「何でステキなの?アリスわかんない」
一瞬姉を見る、
逆光で見えなかったが姉は笑っているように見えた。
そしてまた穴を覗く。
「この穴に何でも落とせるからよ」
その穴の底は見えず、漆黒の闇だけが広がっていた。
「ふーん、お姉ちゃんは何を落とすの?」
しばしの沈黙。
そして音も無く歩み寄る姉。
きずかないアリス。
「あなたよ、アリス」
ドンッ!!
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