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経路、歩めば
幼い頃の桜は身体が弱く、いつもいつも父と母に心配され、私は健康優良児だったから父も母も私を心配する事はなく、むしろ桜の看病に疲れた時の発散道具だった。
私は父と母に愛されたかったから『私』を見て欲しくて色々な方法で努力したし、『お姉ちゃん』だから沢山の我慢もした。
桜の発作が出れば全部水の泡。
私から離れてく。
…桜は良いよね。
私も『びょうき』になりたい。
段々桜の事を疎ましい存在になってく
いつもいつも桜ばっかり…
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