経路、歩めば

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お風呂。 桜を私が入れる。 桜は幼稚園で、私は小一。私がお姉ちゃんだから… 私と桜、どっちが大事[?] 私は煮詰まっている熱湯風呂の中に桜を抱き抱え入れた。 「ギャーーーーーッッッ❗❗❗❗❗❗❗❗❗❗❗」 ハッと我に返った時には母が駆け込んで来て桜を浴槽から取り上げてすぐ、私を精一杯殴った。 母はすぐに私を熱湯風呂に入れ、「同じ思いをしてみろ」と言って桜をフワフワしたタオルで包みリビングに連れて行った。 大切そうに。 私は要らないもの… 「…熱い…」 熱湯風呂に黙って浸かる私は、悪い事をした罰。 本当はただ愛されたいだけ。桜みたいに。 本当は桜を羨ましく思っていただけ。 私も心配とか、されたかっただけ… でも、嫌われる要素を作ってしまった… 「桜…ごめんなさい…」 幸い火傷になる程の熱湯では無かったお陰で、身体には別状はなかったけど、桜の叫び声を聞いて、私がしてしまった罪は拭えなかった。
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