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(あぁぁぁぁぁぁぁ!!
もうやだー!!
なんでオレには考え事が一つもないんだよー!!オレの馬鹿ー!!
…ん?そうだ!そういえば一哉が言ってた例の場所って本当になんなんだろう?
光ってるって………ないない。そんなわけないだろう
でも、もしかしたら霊的現象ってことも有り…得なく…は……な………い…………
……し………………。
………………………)
拓海「スピー…スピー……」
考え開始から数十秒で眠れる拓海くんなのでした。
…ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
バチンッ!!
拓海「ん…ふッ…あ~あ~…起きます起きますってば」
目覚まし時計のアラームスイッチを壊れるくらいの勢いで押し、目を覚ました拓海。
今日は待ちに待ったキャンプの日だ!
カーテンを開けて天気を確認すると、とても素晴らしい快晴だった。
拓海「うぉー!絶好のキャンプ日和だなコリャ!
さーて一哉が迎えにくるし、さっさと朝飯食って…」
ピンポーン!
拓海の続きの言葉は何故か大音量に設定してある八城家のインターホンにかき消された。
「はいはーい、どなたー?」
と拓海の母親が玄関に向かって行く音が聞こえた。
拓海「誰だろ?一哉じゃ迎えにくるには早いし…」
「あ、ちょっと待っててね。
拓海~!一哉くんよ~」
拓海「はぁっ?!?」
拓海はパジャマ姿のまま自分の部屋からでると慌てて玄関に向かった。
玄関につくと、一哉が拓海の母親と話しをしていた。一哉は拓海に気がつくと
一哉「おはようございます。お迎えにあがりました。」
と笑いながら挨拶してきた。
拓海「おはよう…って!なんで敬語!?お前は執事か!?
しかもお前ッ!早いよっ!!」
朝一のツッコミをいれた拓海
しかし一哉は、拓海のパジャマ姿に気がつくと疑問の表情を浮かべた。
いつもならここでボケ返してくれるはずの一哉が、今日はしてこないので
拓海「な、なんだよ?」
と聞き返した。
一哉「いや…なんでパジャマ姿なのかな~って。」
拓海「は?だってさっき起きたばっかりだし、まだ集合には早いだろ~って。」
一哉「え?」
拓海「…え?」
そこでようやく拓海の母親が会話に参加してこう言った。
母「そういえば、拓海の部屋から目覚ましのアラームが30分くらい鳴ってたわね~」
拓海「…え!?」
…………………………
しばらくの沈黙の後、拓海は部屋に全速力で走っていった
玄関に残った二人は同時にため息をついた。
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