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二人同時に叫びバッと素早く離れた。
一哉「馬鹿野郎ぅぅぅ!!危うく危ない関係になるとこだったろうがっ!!!」
拓海「違うっ!待て一哉!俺はそんなつもりでやったんじゃない!!!」
そんな二人のやりとりを見ていたクラスのみんなはクスクス笑っている。
男子に至っては爆笑もんだ。
~何とか誤解が収まり帰り道~
一哉「で、俺に抱きついたって訳…ねぇ?」
拓海「な…なんだよ、まだ疑ってんのか?」
恐る恐る聴いてみる
一哉「いや、別に
しかし通信簿に"1"があるのは流石にヤバいんじゃない?」
拓海「むぅ~だから明日のキャンプに行けるかどうか分からなくなったって言ってんだろ~(泣)」
そう、明日から拓海の学年は希望者だけ二泊三日のキャンプに出かける事になっている。
もちろん拓海も希望者だが
通信簿に1があったため、行けるかどうか分からなくなっていた。
一哉「ま、自業自得だな。親に駄目って言われたら素直に諦めろ。」
一哉は冷静に一言
拓海「だってだって!一応頑張ってたのに~(泣)」
…哀れとしか言いようがない
そんなやりとりをしているうちに、拓海の家の前についてしまった。
一哉「…頑張って説得してみろよ。明日行きたいんだろ?」
拓海「キャンプ行く前に
逝くかもしれない…」
拓海の顔は真っ青だ。
いや…白?
一哉「うん
もう既に逝ってるしな。
まぁ~…頑張れよ!」
それだけ言うと一哉は歩いていってしまった。
拓海はそれに気づき
拓海「か…一哉~
カームバァァァークッ!!!」
と叫んだが、ただ虚しく響いただけだった。
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