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朝6時に目が覚めた。
足が重たい。
学校に行きたくない。
ーーーピーンポーン
こんな朝早くに誰だ?
「はい」
ガチャッ
「おはよー幸乃!!」
「那智!!どぉしたの!?」
珍しい。
「いやー斎藤から連絡があって……。幸乃のなんかあったの?」
私は全部話した。
「う~~~ん。斎藤酷いなぁ」
「……………」
「………幸乃」
何だか慎重に話しかけてきた那智。
「なぁに?」
「那智、太一と付き合うことになったよ」
「マヂ!!!!!!」
「うん」
「どうやって!?」
「あのね、那智、太一に『那智は太一こと好きだからチョコ受け取って』って言ったの」
「そしたら?」
「『俺もお前のこと好きだから。……義理チョコは受け取りたくなかったからあんなこと言った。わりぃ』って」
「それで付き合ったの?」
「うん」
「おめでと!!」
「ありがとー」
那智はいいな。
勇気あるな。
私なんて素直になれない。
臆病者だ。
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