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真沙夫(M)
「そしてついに、
日曜日がやってきてしまった」
真沙夫
「なあ舞、
そんないきなり遊園地に
行こうだなんて
兄貴よくOKしたな?」
舞
「まき兄は優しいもん。
あたしがお願いすれば
何だって聞いてくれるわ」
真沙夫
「…舞がここまでわがままに
育ったのって
絶対兄貴のせいだよなあ…」
舞
「ほらブツブツ言ってないで
行くわよ!支度出来てんの!?」
真沙夫
「出来てます出来てます」
真沙夫(M)
「そして俺達3人は、
琴子さんを迎えに行き、
遊園地へと向かった。
舞の作戦がそんなに
うまく行くとは思わないけれど、
まあ琴子さんといられるなら
なんでもいいや。
なんて考えてしまう俺は、
もう彼女にすっかり
溺れてしまっているのだった」
― 遊園地 ―
琴子
「遊園地なんて来るの
久しぶりだわ」
真樹央
「俺も真沙夫と舞が
小学生の時から
来てなかったなあ。
今日は楽しもうな」
琴子
「ええ。
誘ってくれてありがとね、
舞ちゃん」
舞
「いえ、お構いなくー!」
真沙夫(M)
「お?舞の態度が
いつになく優しい!
『これから別れさせられるとも
知らずに幸せそうに
笑ってるわこの女…
せいぜい最後の時を十分に
堪能しなさい』
とでも思っているのだろうか」
真樹央
「琴子、何乗りたい?」
琴子
「真沙夫くんと舞ちゃんに
任せるわ。
わたし基本的に
何でも大丈夫だから!」
真樹央
「そうか?
じゃあ舞、何がいい?」
舞
「あー!!あたしあの
ジェットコースターがいい!!
行こうまき兄っ!
はやくはやくーっ」
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