3.いつもチャンスは突然に

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  真沙夫 「あ、ちょ!?」  真沙夫の腕を  ひっぱり駆け出す舞 舞 「作戦スタートよ、真沙夫!  とにかくあの二人とはぐれるの!」 真沙夫 「いきなりかよ!?  少しは遊んでからでも…!」 舞 「あたしは早くまき兄と  二人っきりになりたいの!  一分一秒でも惜しいわ!!」 真沙夫(M) 「いっそ清々しいなあ…  ここまでわがまま貫き通されると」  微笑を浮かべてひきずられる真沙夫 真沙夫(M) 「そして迷子センターの  近くまで来たところで、  完全に兄貴たちの姿は  見えなくなった」 舞 「これくらいで大丈夫かしら。  それじゃ迷子センターに  乗り込むわよ」 真沙夫 「嘘だってバレるんじゃねー?」 舞 「あたしの迫真の演技を  見てなさい!!」 真沙夫(M) 「じゃあもう  役者にでもなれよお前」 舞 「うっ…うう…。  すみません、あの…」 お姉さん 「あらどうしたの?  お母さんとはぐれちゃった?」 舞 「ううん、  お兄ちゃんと来てたんだけど…  はぐれちゃったの…」 真沙夫(M) 「涙ぐんだ目でもじもじと話す舞。  ほんとにすげーな…こいつ」 お姉さん 「そうだったの…。  あなたお名前は?  今、園内放送でお兄さん  呼び出してあげるから、  奥で待ってて」 舞(M) 「ふん、ちょろいもんね」 真沙夫(M) 「舞の誇らしげな顔に  苦笑しながらも、  俺達はお姉さんに案内され、  センターの奥の部屋に  案内された」  
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