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真沙夫
「あ、ちょ!?」
真沙夫の腕を
ひっぱり駆け出す舞
舞
「作戦スタートよ、真沙夫!
とにかくあの二人とはぐれるの!」
真沙夫
「いきなりかよ!?
少しは遊んでからでも…!」
舞
「あたしは早くまき兄と
二人っきりになりたいの!
一分一秒でも惜しいわ!!」
真沙夫(M)
「いっそ清々しいなあ…
ここまでわがまま貫き通されると」
微笑を浮かべてひきずられる真沙夫
真沙夫(M)
「そして迷子センターの
近くまで来たところで、
完全に兄貴たちの姿は
見えなくなった」
舞
「これくらいで大丈夫かしら。
それじゃ迷子センターに
乗り込むわよ」
真沙夫
「嘘だってバレるんじゃねー?」
舞
「あたしの迫真の演技を
見てなさい!!」
真沙夫(M)
「じゃあもう
役者にでもなれよお前」
舞
「うっ…うう…。
すみません、あの…」
お姉さん
「あらどうしたの?
お母さんとはぐれちゃった?」
舞
「ううん、
お兄ちゃんと来てたんだけど…
はぐれちゃったの…」
真沙夫(M)
「涙ぐんだ目でもじもじと話す舞。
ほんとにすげーな…こいつ」
お姉さん
「そうだったの…。
あなたお名前は?
今、園内放送でお兄さん
呼び出してあげるから、
奥で待ってて」
舞(M)
「ふん、ちょろいもんね」
真沙夫(M)
「舞の誇らしげな顔に
苦笑しながらも、
俺達はお姉さんに案内され、
センターの奥の部屋に
案内された」
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