3.いつもチャンスは突然に

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  真樹央 「じゃあ頼むな琴子。  何かあったら携帯鳴らして」 琴子 「うん。  様子見て行けそうだったら  合流するわ」 舞 「真沙夫、お大事にー」 真沙夫(M) 「舞のやつ  ニヤニヤしやがって…」 琴子 「さて、と。  お腹大丈夫?真沙夫くん」 真沙夫 「あっ、は、はい!!」 琴子 「辛くなったら  遠慮なく言ってね?  何か食べたいものとか  あったらそこの売店で  買ってくるけど…」 真沙夫 「だ、大丈夫ですほんと…!」 琴子 「あ、飲み物なかったね。  何か買ってくるよ。  何がいい?コーラとか?」 真沙夫 「あ、じゃあえと…  オレンジジュースで…!」 琴子 「オレンジジュースね、  ちょっと待ってて」 真沙夫(M) 「ぁああ…!  琴子さんと二人っきりとか  緊張しすぎて  何話したらいいか  全然わかんねー!!  しかもオレンジジュースとか!  もっとかっこいい飲み物  頼めないのかよ俺…!  でも…オレンジジュース  飲みたかったし…」  5分後 琴子 「はい、どーぞ」 真沙夫 「ありがとうございます…っ」 琴子 「…不思議ねえ…」 真沙夫 「えっ!?  お、俺の顔に何か…!?」 琴子 「ううん。  真沙夫くんと真樹央って  全然似てないなあと思って」 真沙夫 「…っ!  あ、兄貴は俺と違って、  かっこいいですからね…!」 真沙夫(M) 「一番気にしてることを、  好きな人に言われるのって  こんなに辛いもんなんだな…」  
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