4.運命って信じますか?

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  琴子 「真沙夫くん、何乗りたい?」 真沙夫 「あ、  俺は何でも大丈夫です!」 琴子 「そう?  じゃあジェットコースターとか  いっちゃう?大丈夫ー?」 真沙夫 「大好きですよ俺!  琴子さんこそ大丈夫なんですか?」 琴子 「わたしは乗り物は  基本的に大好きだもの。  大丈夫よっ」 真沙夫 「じゃこの遊園地で一番  怖いジェットコースター  行きましょう!  日本で5本指に入るくらい  有名なんですよ」 琴子 「臨むところよっ!」 真沙夫(M) 「しばらく一緒にいるうちに  すっかり緊張も解け、  楽しく会話ができるように  なっていた」 琴子 「きゃあっ!  いたた…っ。  また転んじゃった…」 真沙夫(M) 「転んで照れる琴子さんを  かわいいと思ったし、  愛しいと思った」 琴子 「真沙夫くん、こっちこっち!」 真沙夫(M) 「笑っている彼女を  見ていると、  兄貴の彼女だということも  忘れて、ずっと側で  彼女を見ていたいと  思ってしまう」 琴子 「真沙夫くんとデートした  って言ったら、  真樹央なんて言うかしら?  やきもち焼くかな?ふふっ」 真沙夫 「俺なんか眼中にないよ兄貴は」 琴子 「そんなことないよ?  真沙夫くんはすっごく  魅力的だと思うよ」 真沙夫 「所詮俺は…  兄貴には勝てない」 琴子 「んー。  そういうのってさ、  勝ち負けじゃないと思うな。  人にはそれぞれ個性があって  その個性に惹かれて、  私たち人間は初めて  相手に恋をする。  違いが無ければ誰だって  よくなっちゃうんだから、  自分という個人を  大事にしなきゃダメだよ」  
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