1.俺、恋しちゃいました

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  真沙夫 「ドキドキ…  胸が苦しく……  っは!?それが…  それが恋ってやつなのか!?  兄貴!!」 真樹央 「え?いやだから  人それぞれだって…」 真沙夫 「俺…俺が…恋…?」 真樹央 「……ま、  好きな子が出来たんなら  良かったじゃないか。  きっと学校生活が  もっと楽しくなるぞ。」 真沙夫(M) 「でも俺…  あの人のこと何にも知らない。  名前も知らなければ、  どんな人かもわからない。」 真樹央 「真沙夫?」 真沙夫 「いや、いいんだ。  どうせもう会えないんだから  …はは。」 真樹央 「どういうことだ?」 真沙夫 「ううん、忘れて兄貴。  ごめん変なこと聞いて。  じゃあ俺もう寝るわ、  おやすみ…」 真樹央 「どうしたんだあいつ…  今日はやけに浮き沈みが  激しいな…」 母 「真沙夫も真樹央も  恋する歳になったか…  わたしとお父さんにも  そんな時期があったのよね~、  ふふっ」 真樹央 「あ、それ聞きたいな母さん。  父さんとはどうやって  出会ったの?」 母 「あら、聞きたい?  うふふっ、  実は高校のときにねー……――」  
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