1.俺、恋しちゃいました

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   ―真沙夫の部屋― 真沙夫(M) 「初恋は、儚く散っていく。  悲しい男だぜ、俺は…。  そもそも中2で  初恋ってどうよ?  しかも相手は高校生…  3つも年上の人に  どうやってアピール  すればいいんだよ…」 真沙夫(M) 「なんなんだよも~っ!!  泣きたい気分だぜ…  こんなことになるなら  兄貴の試合なんて  見に行かなきゃ良かったんだ!!  出会わなければ良かったんだ!!」 真沙夫 「ちくしょおお!!  兄貴のばっかやろー!!」 真樹央 「誰がバカだって?」 真沙夫 「うわっ!?兄貴っ!!」 真樹央 「随分と悩んでるみたいだけど、  俺には相談してくれないのか?」 真沙夫 「……だって、  恋の相談なんて…  はずいじゃんか。」 真樹央 「ははっ、なんだそれ。  話せば楽になるんじゃないか?  まあ俺はいつでも  聞いてやっから、  簡単に諦めたり  するんじゃないぞ?」 真沙夫 「兄貴…。  うん、サンキュー兄貴」 真沙夫(M) 「でもいいんだ、もう。  多分俺は別にあの人のこと  好きなわけじゃない。  一時の気の迷いって  やつなんだよ。  そのうち忘れられる、  そんな気がしてきた。」 真沙夫(M) 「そう決意した…  はずだったのに、  どうして世間は  こうも狭いんだろう。」  
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