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綺麗な桜が舞い散る春。
そんな中何処からか綺麗な歌声が響いて。
その歌声はとても澄んでいて、ずっと耳を傾けていたくなる様な声だった。
―*―
学ランを着た一人の少年が桜の木を見上げながら歩いていた。
壱愧 稚兎瀬 イツキ チトセ
陸上部に所属している普通の少年。
景色や風景を見るのが好きで、いつも空や桜などを眺めている。
『桜綺麗やのぉ…散るのがちと勿体ないくらいじゃ…』
容姿に不釣り合いな言葉遣いで桜に称賛を送る。
~♪~♪~♪
何処からか聞こえてくる歌に稚兎瀬は何故か聞き入って。
『…はッ!!何じゃ今の歌は!?』
歌声に浸っていたせいか声が聞こえなくなってもその場に立ち尽くしていた。
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