プロローグ

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 脳内にジジイが住み着いてから初めの二日間は、頭痛による幻聴だと自分に言い聞かせ、学校をサボってひたすら寝ていた。  しかし三日目の朝、ついに母親の火山がトバ火山並みに噴火し、学校へといくことになった。  この頃には否応も無く、脳内にジジイが住み着いていることを認めざるを得なかった。  最初のうちは慣れておらず、学校でも独り言を呟きまくり奇人変人の扱いを受けていた。  しかし、今ではすっかり落ち着いて人前と一人のときとで言動を使い分けられるまでに成長した。  努力の結晶、学校ライフを守りきるために磨き上げた至高の会話術だ。
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