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理科実験室、友達の喋り声と先生の声がやけに遠くに聞こえた。
あれ? 俺は今、何をしているのだろう?
体が前のめりになり、傾いていくのがわかった。
冷たい床に触れる感触と手に持っていたものが何処かへと飛んでいくような感覚。
ガラス瓶が砕け散るような音が遠ざかりながら耳に入る。
しかし、相変わらず実感の沸かないフワフワとした感覚が俺の全てだった。
「おい! 起きろよ、松本!」
体がバーテンダーの持っているステンレス製っぽいあれ並みにシェイクされている感じがする。
脳ミソが気持よく揺れてまた眠くなってきた。
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