2人が本棚に入れています
本棚に追加
★ ★ ★
「おー、テューア。これでしばらくお別れだな」
そんなわけで、電話の翌日。
俺はボストンバック片手に、スーパーの駐車場で、クーロンが来るのを待っていた。
「いやいや、一緒に済む部屋に引っ越しって言っても、ここから十分近いみたいなんで」
そこへ、アトゥムが話し掛けてきた、というわけだ。
「なんだ」
「なんだ、って何すか」
「なに、冗談だよ」
「そっすか」
2人の間に沈黙が流れる。
数分くらいの体感時間の後、アトゥムがまた口を開く。
「なあ」
「なんすか」
最初のコメントを投稿しよう!