引っ越し

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「どうしたんすか」 「どうしたって」 「何か、いつもと違う雰囲気」 「ああ、自覚はあるよ」 「どうしたんすか」 「分からん。何やら、不思議な気持ちだ」 「そっすか」 「そうだ」 そしてまた、沈黙。 次に響くのは、車のエンジン音。 その車は、テューアとアトゥムの前に止まる。 窓を開けて顔を見せたのは、クーロンだった。 「どうしたんだ2人して」 「「いいや、何でも」」 2人とも思わず言った言葉が、きれいにハモる。 テューアは苦笑いしながら、クーロンに言われるまま、後部座席へ、ルーリーの隣へ座った。
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