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★ ★ ★
車に乗ってすぐ、テューアは隣のルーリーを見てみた。
この前見た通りの無表情で、まっすぐ前を見ている。
テューアはその頭を撫でてみる。
無反応。
前から顔を覗き込む。
一瞬目が合ったが、無反応。
そこでテューアは、他人の言うことには従順だと言っていたのを思い出す。
ルーリーの前に手を差出しながら、こう言ってみた。
「握手してくれ」
テューアがそう言ってすぐ、ルーリーはテューアの差し出した手に握手した。
が、中々放さない。
「は、はなしていいぞ」
やはり、すぐに放した。
「ん、家に着いたぞ」
車が、ラビアン家へ入っていく。
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