2人が本棚に入れています
本棚に追加
「いる物はアッチ。いらない物はソッチ。それじゃ、よろしく」
「はい、かしこまりました」
そこにはまあ、後でやりゃあいいや、とでも言いたいのがアリアリと伝わってくるような惨状が広がっていました。
乱雑に投げ飛ばされて、しわくちゃになっている服。
さらに、その中に混じって服のしわの原因の一つになっている、服以外の何か。
そして、いる物といらない物の、曖昧過ぎる境界線。
「っ……はぁ」
いけないと分かってても、ついついため息も出るってものです。
間違って捨てても見なかったことにしよう。そう決めて、私は手伝い始めました。
最初のコメントを投稿しよう!