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テューアさんは、私を助けてくれたのでした。それにしては、随分乱暴でしたが。
その瞬間に、物凄い速さで心臓が鳴るのを感じると同時に、凄く胸が苦しくなりました。
私は咄嗟に、テューアさんを突き飛ばしていました。
「あ……。い、いつまで上にいるつもりですかっ!? もう大丈夫ですから――」
続いて、急に頬が熱くなるのを感じました。それも、何故だかテューアさんに見られたくなくて。
言葉を止めて、顔を背けた私に、テューアさんが声をかけてきました。
「あ、ああ。ご、ごめん?」
もう、不思議なほど気分が高揚して、気付けば私は、部屋から飛び出していました。
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