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そう言って、クーロンは笑顔で手を差し出した。
テューアはその手を掴み、握手しながら自己紹介をする。
「俺は、テューア・ナーノスです。よろしくお願いします」
クーロンはその握手を離すと、横にいた少女へ、テューアの向かい側から1つずれた席に座るよう促した。
少女は返事をせず、1つ頷いてから、その席に座った。
「それで? 話って何ですか?」
テューアが席に着きながら聞くと、クーロンもその向かい側に座りながら答える。
「ああ、その話と言うのは――」
次に出た言葉は、テューアの思考を停止させるに十分だった。
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