バイトに訪れた報せ

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「――こいつを預かってもらいたいんだ」 そう言って、クーロンはその少女の肩に手を乗せる。 キョトンとしたテューアの状態に気付く事無く、クーロンは話を続ける。 「実はこの子、あぁ、ルーリーっていうんだがな、物心ついた頃からずっとこの調子なんだ。自分から何かを主張することは無く、言われたことに――」 「ちょちょ、ちょっと待ってくれ! は? 何だよいきなり。何、言ってんだよ?」 「まあ、一回落ち着きなさい」 「そんなッ……! いきなり人を預かって――」 「一度黙れっっ!!」
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