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「天国?天国って何?此処は白の世界だよ❗」
少女の答えは変わらない…。
だが、解ったことがある。此処は天国では無い…‥しかし、そうなると新たな疑問が出てくる…‥
その疑問を少女に問い掛けた。
「俺は…死んだのか…‥?」
「ううん、死んでないよ?」
少女は不思議そうに首を傾げた。
(死んでない…‥。)
確かに俺は屋上から飛び降りた…‥おかしい…
じゃあ何で俺は―
―生きてるんだ…‥
この世界に来たからではないか…‥。
ふと、その言葉が脳裏をよぎる。
確かに俺は飛んだ。しかし、そうなると確実に死んでるはず…‥だが、飛んだ後、地面にぶつかる前にこの世界に来たとしたら…‥。
説明が付く。
(俺は別の世界に来たのか…‥)
正直、こういう事が起こるとは思わなかった。
しかし、まだ謎はある…‥選ばれたと言う事…‥
それと…‥彼女の名前
「あのさ、遅れたけど…‥俺は佐藤 修吾。君は?」
俺は名を聞いた。
「私は、志乃‼」
少女はそう言った。
「よろしく、志乃。それと、もう一度聞くけど…何で俺は選ばれたの?」
俺はもう一つの疑問を問い掛けた。
「それは、貴方が望んだから。」
「望んだ…?」
修吾は思い出す……
飛ぶ直前を…‥。
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