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バサッ。
結城は机の上に、1冊の本を置いた。
本というか……。
「----出席簿?」
「残念だが、お前の出席日数は半分以下だな。」
冷ややかに答えながら、結城はパラパラと出席簿をめくり、私の名前が書かれたページを開いて見せた。
そこに書かれた数字を見ると、確かに言われたとおりで。
「---私、本当に留年ですか?」
「補習を受けないならな。」
はあ……留年は、さすがにヤバい。お父さんなんか、留年するなら絶対バンドをやめろって言うに決まってるし。
それだけは、断固阻止しないと!!
「----受けます!!さっそく今日からでも!」
私は結城に、はっきりと言った。
それを聞いた結城は、ふっと笑いながら。
「覚悟しろよ。補習期間は1か月だ。」
な……何だって---!?
---1か月も!?!?
そして、さらに追い討ちをかけるように。
「そして、毎放課後に必ず受けること。」
もう、意識不明になりそう---。
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