ブルーな日々の訪れ

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「……おい。莉緒。あそこに立ってるの、誰だ?」 確かにステージの上に、私たちに背を向けて立っている人がいた。 ライブは6時からだし、まだお客さんはいるはずないよな……。 じゃあ、あれは誰? そのまま、固まって、いろいろ考えていると。 背を向けていたその人が振り向き、こちらに向かってきた。 まぶしくて見えない……。 「……何で、こんなところに!?」 楓が、驚いた顔をして叫んだ。 「……どうしたんだよ?楓。」 ようやく目が慣れて、ぼやけていたその人物の顔が見えてきた。 ……嘘だろ。
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