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「俺の名前は本宮 漣…あなたは?」。
漣は老人に恐れる事もなく淡々と話した。
私の名前はハロルド クローバー この店の店主だ」
ハロルドはニコッと笑顔で言った。
「あのーそれだけじゃないでしょ‥あんな知識を知っているは信じられないけど漫画などでいる魔道士ぐらいでしょ‥」
…ん!?
俺は、何をいってるんだ。こんな非空想的な事言葉に発したぁー。
「あぁ、私は君の言うその魔道士だ。ちなみに年は348歳だったかなぁ。ハッハッハ」
えぇー認めた!?つーか、笑えねぇーよ!!と漣は心の中で突っ込んだ。
「ハロルドさん、1つ‥聞きたい事があります。俺の右腕はどうなったんですか?治せますか?」
漣は少し動揺しながら言った。
「腕のその十字架の方は、この先もずっと治る事はないだろう。だが、私はその十字架を何処かで見覚えがある。おそらく君は、凄く大きなモノを得たのだろう。」
ハロルドはそう意味深げに言った。
「その大きなモノって何ですか?」
さっきまで動揺していたなんて思えない程笑顔で漣は聞いた。
「ウム…。私も、まだ信じられないのだが‥通常、魔道士は杖を使い呪文を唱える事により魔法扱う事ができる。しかし、君は杖を使わず、その上‥詠唱破棄をして魔法を扱えるかもしれない!すまぬが漣よ、試しにあの暖炉に向かって“フレイユ”と唱えてみせてくれないか」
漣はハロルドの言う通りに右腕を暖炉の方へ向け。
「フレイユ!!」
漣は、大声で唱えた。
すると、右腕が閃光を放ち物凄い勢いで暖炉の薪が燃え灰となった。
漣もハロルドも目を丸め呆然と立ち尽くしていた。
「お‥俺が魔法を使ったのか?」
漣はそう呟きながら右腕を見つめていると
「こんな子供がレベル1の魔法を通常の数十倍もの威力で放っただなんて‥世界が変わってしまうぞ」
ハロルドは震えた声でそう言った。
漣がハロルドの言葉の意味に理解が出来ず混乱したが、“フレイユ”以上の強い魔法の存在だけは理解出来たらしい。
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