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次々と出てくる独り言。
だが、発しているのは明らかに誰かと会話をしているような内容である。
「ん? どうかした?」
そう言うと、彼は急に立ち止まった。
視線を上に移し、何かを探しているようだ。
その視線の先には数羽の鳥と――マント?
いや違う。灰色のマントで全身を覆い、その上、顔を隠すようにしてフードまで被った何者かが木の枝に立っていた。
彼はマントで全身を覆ったこの人物と、会話をしていたのだろうか?
でも、確かにさっきまでは人影はなかった。
それどころか、少年の言葉に対する返答すら全く聞こえなかったのに。
「ほう、よく気がついたな。なかなか良い相棒じゃないか」
灰色のマントで全身を覆った人物が口を開いた。
「あなたは? 相棒を理解してくれるってことはもしかして――」
「どうだろうな? お前には悪いが……消えてもらおう」
「え!?」
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