~記憶の断片~

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病院の前の大通りを,男女でニケツしている奴が通過した。 (!!!あのケツの女…この前シメた旧車會の奴…!!) 直ぐ後ろにももう一台通り,その後から永遠が単車でこっちに来た。 永遠は私服を着ていて,正しくヤンキーの出で立ちだった。 永遠「真央さん!!早く乗って!!!」 どうやら追い掛けている様子で,急いで後ろに股がった。 (…あたしの名前…本橋さんから聞いたのか……) 追い掛けて先を急ぐ中,永遠が口を開いた。 永遠「遅れてすいません…!!あいつら追い掛けていて…」 来る途中,旧車會の奴らに遭遇して喧嘩を売られたらしい。 自分の喧嘩に真央を巻き込む訳には行かないと思い,家に送ろうとしていた。 真央「あたしも女の方に用が有るからこのまま追い掛けてよ!!」 そう言われると速度を上げ,一緒に追い掛け続けた。 姿が見えて来ると,人気の無い小さな公園に入って行った 真央逹も入ると,相手は既に単車から降りて待ち構えていた。 「てめえら二度と街を歩け無くしてやるよ!!」 男女二人ずつ居て余裕で勝てると思ったのか,笑いながら掛かって来た。 バキッ!! ボキッ!!!   「ぐわああああ!!!;」 全員「!!!!」 永遠は掛かって来た相手を殴り倒し,腕をへし折った。 真央も女逹も叫び声を聞き,動きを止めて男達を見た。 (…永遠って強いな…それにあの顔……) 冷酷で冷めきった顔をして,痛がる相手を見下ろしていた。 永遠「…俺を舐めやがって…殺してやる」 連れの男が仲間を支えながら,ひたすら謝った。 「…貴方は…一体誰なんですか…?」 すると,永遠は笑いながら自分の事を相手に教えた。 永遠「…初代不倶戴天…相田翼……」 真央も聞いた事が有った名前に一同と共に驚いた。
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