~記憶の断片~

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バキッ!! ボゴッ!! 相手は敵う筈も無く,真央に泣きながら謝った。 真央「許すと思ってんのか?!鬼誠會を舐めたんだから覚悟しろよ!!!」 更に殴り続けていると,翼に止められた。 翼「二度とこいつら意気がらせ無いんで…抑えて下さい!!」 「お願いします!!勘弁してやって下さい!!!」 仲間の男共も女逹と一緒に土下座をし,真央は動きを止めた。 真央「……今直ぐこの場から消えろ…」 相手は礼を言い,挨拶をして急いで立ち去った。 翼「…口を出してすいませんでした…!!」 自分の二の舞にならない様に止めた事を,真央は気付いていた。 真央「謝らないでよ…止められなかったらあたしは……!!」 翼に体を引き寄せられ,いきなり抱き締められた。 翼「……真央さんには辛い思いをして欲しく無いから…捕まんないで下さいね…」 悲しい様な声で言いながら,抱き締める腕を強めていた。 真央「……翼……ありが……!!!」 "……貴女を…愛しています……" 頭の中で翼と違う,聞いた事の有る声が響いた。 真央「!!!…うっ"…!!;」 切なく懐かしい気持ちと同時に,物凄い吐き気が襲ってその場に膝を付いた。 翼「!!!真央さん!!どうしたんですか?!」 体を支えられて立ち上がると,急に吐き気は治まった。 真央「……?ありがとう…何でも無い…」 (…一体何だったんだ……あたしの体…何処か悪くなったのか…?) 少し頭痛もしていたが,気付かれない様,単車に乗り込んで真央逹も移動した。
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