~記憶の断片~

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真央「!!!!」 薄暗い中,自分の手を見ると生々しい大量の血が付いていた。 (…何だこれは……本物の血なのか…?) 匂いを嗅いでみると,生臭くて吐き気が襲った。 (……もしかして…ラリって帰って来た新保を…殺したのか…?) 慌てて部屋を見渡すと,新保の姿は無く,見知らぬ男が数人倒れていた。 倒れている者逹は,皆着物を着ていた。 (……こいつら誰だ…?おまけに部屋が違う……これは幻覚か……) 新保の部屋と違い,ドアの替わりにボロボロの障子が有った。 (……何か…昔の時代みたいな風景だな……) 真央は何処か懐かしい感情になり,不思議に思った。 バン!!! 真央「!!!!」 障子がいきなり開けられ,着物を着た男が驚いていた。 素早く腰に下げている刀を抜き,襲い掛かって来た。  (!!!殺られる……!!!) 新保「真央さん!!!大丈夫っすか?!」 真央「!!!新保……!!」 刀が頭上に振り飾された時,新保の声で幻覚は掻き消された。 新保は酒やつまみを沢山持ち,丁度帰って来た所だった。 新保「何か幻覚でも見たんすか…?酷い汗ですよ…」 真央「刀が……いや…何でも無い……」 冷や汗で身体中濡れ,服を借りて着替えた。 気を取り直し,持って来て貰った酒を乾杯して一気飲みした。 新保「舞に許して貰い,無事に旗揚げ出来て良かったっすね!!」 真央は舞の真澄に頭を下げ,族を作る事を了承して貰った。 真央「…真澄さんに感謝しないとな……」 但し,許して貰う代わりに条件を出されていた。
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