~記憶の断片~

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久しぶりに行くと,店の看板が変わっていた。 (……?店を辞めるとは聞いて無いし…名前を変えたのか…?) 真央「入れるか聞いて来るから外で少し待っててよ!!」 皆を残し,真央は店に入って行った。 真央「!!!!」 以前はキャバクラだったが,どうやらホストクラブに変わっていた。 格好が不釣り合いのせいか,従業員も客の女共も一斉に真央を見た。 一人の男が近付いて来て,話掛けられた。 「…誠に申し訳有りませんが…十八才未満はちょっと…」 そう言われ,頭に来たが我慢して口を開いた。 真央「…以前本橋さんの店でしたよね…?居ますか…?」 聞かれた途端に驚き,慌てて謝って来た。 「お知り合いの方とは知らず…申し訳有りませんでした…!!」 もう良いと言っているのにひつこく謝罪され,うんざりした。 「!!!真央!!来て居たのかよ!!」 謝られている間に他の従業員が本橋を呼びに行き,部屋から出て来た。 真央「本橋さん!!ご無沙汰してます!!!」 本橋「お前中々連絡して来ないから心配してたんだぞ!!」 本橋は嬉しそうに笑いながら,真央の頭を強引に撫でた。 真央「すいません…族を立ち上げて色々忙しくて…」 本橋「話は後で聞かして貰うから座ってゆっくりして行け!!」 外で仲間を待たしている事を告げ,新保達を呼びに行った。 真央「お待たせ!!知り合い居たから中に入って飲もう!!」 単車を駐車場に止め,皆で店に入った。
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