プロローグ

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僕は…まだここで歌っているよ。ねぇ届いてる? ----------------------- 大切な言葉や記憶は 忘れてしまおう、君は 覚えていなくてもいいんだ 今一瞬一瞬が僕の記憶に 残っていればそれだけで… ----------------------- 帰宅ラッシュが始まり人が多く行き交う都内のとある駅の近くの公園から切ないラブバラードがながれていた。 人々は興味本位か歌のする方に集まる。 どうやら人だかりの中心ではインディーズバンドがストリートライブをしているようだった。 友人と二人でこの後の予定の話をしていた少女は歌を聞くと、その場に立ち止る。 友人は急に少女の気配が消えた事に気付き少女を探す。 見つけた少女は数歩離れた位置でぼーっと立ち止りバンドの方を見つめていた。 音楽に全く興味ない少女が興味持つのは珍しいので友人は近付くと「楽しそうだし、もっと側まで行こうか?」っと誘うが少女は聞こえていないのかその場に立ち尽くしているだけだ。 友人はまぁいいかと納得すると演奏に目を向ける。 少女はなぜか歌を聞いて無意識に涙を流した。 『こんにちは、remembrance of piece訳してROPです』 自己紹介が始まりその中の一人に少女の目が止まる。 『ギター、vocalの太陽です』
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