ボクは牢獄にいた。

2/2
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
真面目だけど頭の悪いボクはなんとか高校にいきたかった。 部活を優先する生活と物覚えの悪いボクの成績は最低だった。 進路相談をしたときボクには部活の特待でいくしかなかった。 これがボクの地獄の始まりだった。 高校に入学して三年間坊主。 眉剃り禁止。 恋愛禁止。 土日部活。 夏休み、冬休み、春休み、すべて部活。 毎日毎日、先輩に殴られる。 服なんて買った記憶がない。 必要なかった。 制服か道着のどちらかを身につけていた。 娯楽は睡眠と食事。 まさに牢獄。 毎日、授業中に卒業までのカウントダウンを計算していた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!