鉄血宰相

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19世紀。欧州において、西はフランス、南はオーストリア、東はロシア帝国に囲まれた国がある。プロイセン王国。その起源は騎士が剣を持ち、教会が世界の頂点にあった時代にまで遡る。欧州の東方にいた異教徒の討伐、その土地の改宗を目的とした修道騎士、東方騎士団による遠征から始まる。彼らは教会から東方世界を制圧した対価として、東方世界に植民することを認められた。これが後のプロイセン王国となるのである。その後、時代は変わり、近代へ至る前夜、啓蒙専制君主の時代。17世紀には二人の名君、フリードリヒ一世と二世により、プロイセンは軍事大国となり、欧州最強の国家となった。ナポレオン戦争、革命の波などがプロイセンを襲うが、プロイセンは屈せず、19世紀に入った今も、彼らは欧州の大国であり続けた。そんな彼らが抱いた野望。それは、ドイツ統一であった…
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