-浮気とセックスの合理化-

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コレって典型的な『浮気』。 君に抱かれながらそんな事を思う暇は無いけど。 あたしと君は逢えばたわいも無い会話はもちろん、 さも当たり前かのようにキスもするしセックスもする。 だから何? 『浮気』だったら何? 誰があたしを責める? 貴方には責める資格なんてコレっぽっちも無いじゃない。 『付き合ってる』って何? 今、あたしが貴方としてる『付き合い』が無意味に思えて仕方がないのです。 君はあたしを抱き終えると腕枕で一緒に寝てくれながら言った。 『いいの?彼氏。』 『別に構わないよ。あたしはあたししか信じないし、あたしがあたしの全てを決めてるから。 …つーか散々こんなことしといていまさらゆーか?』 『まぁそれもそーなんだけど』 …糊の効きすぎたシーツに快感を覚え、手や足で何度も撫でまわす。 この無機質な感覚が大好きで、やめられない。 こうやってあたしはあたしなりに雨風を凌ぐ。 あたしのやり方で。 フェアじゃないなら何? 別れましょう、なんて言うのさえ疲れてしまって、自分の立っている場所が貴方のせいで崩れるのなんて真っ平よ。
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